多くの受験生が「そんなの知らない」「問われている内容が細かすぎる」などと,難しく感じた第37回国試ですが,p.21と同じ条件で調べたところ,『QB』に掲載されている解説や【基本事項】の情報で,150問相当の問題が解けることが分かりました.実際の問題とともに説明していきます. SGLT2阻害薬 は チアゾリジン薬 は ビグアナイド薬 は スルホニル尿素(SU)薬 は第37回(2023年)国家試験119番糖尿病治療薬の主作用に関する記述である.最も適当なものはどれか.1つ選べ.(1) SGLT2阻害薬 は,腎臓でのグルコースの再吸収を促進する.(2) チアゾリジン薬 は,インスリン抵抗性を改善する.(3) ビグアナイド薬 は,インスリン分泌を促進する.(4) GLP-1受容体作動薬は,インクレチン分解を促進する.(5) スルホニル尿素(SU)薬 は,腸管でのグルコースの吸収を抑制する.第31回(2017年)国家試験125番(『QB2023』p.185)『QB』には選りすぐりの良問が掲載されているので,幅広い問題に対応できる力を身に付けることができます.INFORMAfor dietitian2023 summer6年前の問題!119番は糖尿病の治療薬に関する問題です.第31回(2017年)125番以降,選択肢レベルでは出題されているものの,糖尿病治療薬のみを扱った問題はありませんでした.『QB』で似た問題を解いていたから解けた国試では5年以上前の過去問と似たようなテーマの問題が出題されることがありますが,第37回国試でも同様の傾向がみられました(p.9参照).そのなかの1つを紹介します.23掲載問題 で第37回国試は解けたのか
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