栄養info2024S
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2−−−−7呼吸器疾患の概要8妊娠と分娩・妊娠合併症9免疫・アレルギー疾患の概要1肥満と代謝疾患2消化器疾患の概要3腎・尿路疾患の概要4循環器疾患の概要5内分泌疾患の概要6血液系疾患の概要QUESTIONBANK管理栄養士2023-212章−人体の構造と機能及び疾病の成り立ち酸-p533〕 1112013-2022や,輸送される物質について理解しておこう.××⑴ 受動輸送の速度は,細胞内外の濃度差が大きいほど速くなる.これは,受××⑵ 促進拡散は,受動輸送の一種であり,細胞内外の濃度勾配に従って輸送する機構である.なお,細胞内外の濃度勾配に逆らって輸送する機構は,能動輸送である.××⑶ フルクトースは,促進拡散により吸収される.Na+とともに吸収される機構(Na+共輸送)は,能動輸送の一種であり,グルコースやガラクトースなどの吸収でみられる.○○⑷ 文章通り.H+とともに吸収される機構(H+共輸送)は,能動輸送の一種××⑸ コレステロールは疎水性であるため,吸収には胆汁酸によるミセル形成が正 解 ⑷⑴1.5%,⑵4.6%,⑶2.9%,⑷89.3%,⑸1.7%▼ 水溶性物質の輸送●単糖(グルコース,ガラクトース),ほとんどのアミノ酸,および一部の水溶性ビタミンは,Na+とともに,トリペプチドとジペプチドはH+とともに能動輸送で吸収される.フルクトースは受動輸送の促進拡散で吸収される.また,糖が吸収されると,その部分だけ浸透圧が高くなるため,水の吸収を促進する.(ビタミンC,ビオチン,肥満,糖尿病,脂質異常症すべてであらゆる角度から出題されます.「食事療法だけ!」など項目を絞らずに,対策しましょう.診断基準も頻出です.(QB24-p177,RB24-p228)疾患の種類が多いため,まずは「原因」「症状」「食事療法」をおさえましょう.クローン病と潰瘍性大腸炎などの似ている疾患は,比較しながら覚えるのがおすすめです.(QB24-p206,RB24-p269)(QB24-p247,RB24-p324)糖尿病腎症,慢性腎臓病(CKD)はどちらかがほぼ毎年出題されます.ステージごとに検査値や食事療法が異なるため,違いに気をつけて覚えましょう.(QB24-p227,RB24-p307)高血圧,虚血性心疾患,脳血管障害について,病態や治療法,栄養管理まで幅広く出題されています.食品との相互作用に関する薬の問題が出題されることもあります!(QB24-p264,RB24-p336)甲状腺機能亢進症・低下症の検査値や病態,症状がよく出題されています.2つの疾患が正反対の状態を示すことが多いので,セットで覚えるのがおすすめです◎(QB24-p303,RB24-p396)さまざまな貧血について,原因や症状の組合せ問題と食事療法も含めた治療法がよく出題されます.原因がわかればその対処法(治療・食事)も理解しやすいです.(QB24-p280,RB24-p360)慢性閉塞性肺疾患(COPD)についてよく出題されています.栄養状態が予後に関わる疾患であるため,栄養管理・食事療法は必ずおさえておきましょう.(QB24-p296,RB24-p383)妊娠中の糖代謝異常や妊娠高血圧症候群について出題されます.まずは妊娠期の生理的特徴(5章)を理解すると病態やなぜその治療法なのかが理解しやすくなります.(QB24-p314,RB24-p412)食物アレルギーにおけるアレルゲンとその変化,シェーグレン症候群や全身エリテマトーデスなどの自己免疫疾患は特徴的な症候についてよく出題されています.細胞小器官のはたらきや上皮の種類について出題されることが多いです.分布や機能によっても組織の特徴を分類することができます.(QB24-p115,RB24-p136)心臓の構造や血液循環は複雑なため,イラストを見ながら覚えるのがおすすめです.血圧調節にかかわる神経やホルモンは高血圧と併せて出題されることがあります.(QB24-p223,RB24-p297)*2013~2022年(第27~36回)国試で出題された問題を対象にしたランキングです.*出題回数は,選択肢ひとつひとつをテーマに振り分けて算出しました.*「QB24-p〓」は『クエスチョン・バンク管理栄養士国家試験問題解説2023-24』の参照ページを示しています.*「RB24-p〓」は『レビューブック管理栄養士2023-24』の参照ページを示しています.111QUESTIONBANK管理栄養士2023-21114-133_QBkanri2024_MEG_03.indd 114114-133_QBkanri2024_MEG_03.indd 114栄養素の吸収に関する記述である.正しいのはどれか.1つ選べ.⑴ 受動輸送の速度は,細胞内外の濃度差が大きいほど遅くなる.⑵ 促進拡散は,細胞内外の濃度勾配に逆らって輸送する機構である.⑶ フルクトースは,Na+と共に吸収される.⑷ ジペプチドは,H+と共に吸収される.⑸ コレステロールの吸収は,胆汁酸を必要としない.栄養素の吸収および輸送担体に関する問題である.能動輸送と受動輸送の機構動輸送が,濃度勾配に従って輸送する機構だからである.であり,ジペプチドやトリペプチドなどの吸収でみられる.必要である.〔胆汁促進拡散駆動ポンプ:H+(受動輸送)能動輸送駆動ポンプ:Na+グルコース,ガラクトースフルクトーストリペプチドジペプチドアミノ酸一部の水溶性ビタミンリボフラビン,パントテン酸など)2023/04/14 9:322023/04/14 9:32114-133_QBkanri2024_MEG_03.indd 117114-133_QBkanri2024_MEG_03.indd 1172023/04/14 9:322023/04/14 9:32順位テーマ出題回数トマトのコメント250241205135959175706710人体の構成6610循環器系の機能と構造66よく出るテーマランキング『QB』の問題解説頻出テーマを「よく出るテーマランキング」でつかむ!正答率を確認して,復習のレベルを調整する!正答率が70%以上の問題は赤くなっています.ここに正答率が載っています!国試はテーマによって出題頻度が異なります.時間がない場合はなおさらこの出題頻度を意識して勉強することが大切.効率的に得点力を高められます.『QB』には科目ごとの出題頻度がランキングで示されているので,上位のものを優先的に対策するとよいでしょう.過去10年の国試のすべての選択肢を分析・過去10年の国試のすべての選択肢を分析・集計してランキングを出しています!大丈夫です.毎年の受験生アンケートでも,9月以降に国試対策を本格的にはじめて合格した人が3割程度(新卒受験生)もいました.ただ,その場合は残り時間や効率を意識する必要があるのでここで説明します.『QB』では問題ごとに正答率(選択率)を掲載しています.正答率が高い問題を間違えた場合は,本番で絶対に落とさないようにしっかりと復習する必要があります.一方,正答率が20%未満など極端に低い問題は,残り時間に応じて,復習を飛ばして先に進んでもOKです.19071INFORMAfor dietitian2024 summer2章 人体の構造と機能及び疾病の成り立ちよく出るテーマランキング秋から国試対策をはじめても間に合いますか?学習効率を上げるために『QB』の機能をフル活用しよう!秋から合格を目指す人は,短い期間で合格圏まで実力を高める必要があります.ポイントは「国試頻出のテーマ」「正答率が高い問題」の2つをしっかりおさえることです.問題集『QB』にはこの2つを効率的に対策できる仕掛けがあります.451122

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