1234567892−−−−* 2015 ~ 2024 年(第 29~38 回)国試で出題された問題を対象にしたランキングです.*出題回数は,選択肢ひとつひとつをテーマに振り分けて算出しました.*「QB26-p 〓」は『クエスチョン・バンク管理栄養士国家試験問題解説 2026』の参照ページを示しています.*「RB26-p 〓」は『レビューブック管理栄養士 2026』の参照ページを示しています.消化器疾患の概要(QB26-p196,RB26-p270)肥満と代謝疾患(QB26-p166,RB26-p228)腎・尿路疾患の概要(QB26-p237,RB26-p326)循環器疾患の概要(QB26-p219,RB26-p308)呼吸器疾患の概要(QB26-p269,RB26-p363)内分泌疾患の概要(QB26-p253,RB26-p338)血液系疾患の概要(QB26-p294,RB26-p398)免疫・アレルギー疾患の概要(QB26-p306,RB26-p415)免疫と生体防御(QB26-p302,RB26-p407)運動器疾患の概要(QB26-p278,RB26-p374)2章−人体の構造と機能及び疾病の成り立ち酸 -p533〕 1112023/04/14 9:322023/04/14 9:32190712015-2024や,輸送される物質について理解しておこう.××⑴ 受動輸送の速度は,細胞内外の濃度差が大きいほど速くなる.これは,受××⑵ 促進拡散は,受動輸送の一種であり,細胞内外の濃度勾配に従って輸送す○○⑷ 文章通り.H +とともに吸収される機構(H +共輸送)は,能動輸送の一種××⑸ コレステロールは疎水性であるため,吸収には胆汁酸によるミセル形成が⑴ 1.5 %,⑵ 4.6 %,⑶ 2.9 %,⑷ 89.3 %,⑸ 1.7 %▼ 水溶性物質の輸送● 単糖(グルコース,ガラクトース),ほとんどのアミノ酸,および一部の水溶性ビタミンは,Na+ とともに,トリペプチドとジペプチドは H+ とともに能動2025/04/22 13:512025/04/22 13:51QUESTIONBANK管理栄養士2023-21114-133_QBkanri2024_MEG_03.indd 117114-133_QBkanri2024_MEG_03.indd 117栄養素の吸収に関する記述である.正しいのはどれか.1 つ選べ.⑴ 受動輸送の速度は,細胞内外の濃度差が大きいほど遅くなる.⑵ 促進拡散は,細胞内外の濃度勾配に逆らって輸送する機構である.⑶ フルクトースは,Na+ と共に吸収される.⑷ ジペプチドは,H+ と共に吸収される.⑸ コレステロールの吸収は,胆汁酸を必要としない.栄養素の吸収および輸送担体に関する問題である.能動輸送と受動輸送の機構動輸送が,濃度勾配に従って輸送する機構だからである.る機構である.なお,細胞内外の濃度勾配に逆らって輸送する機構は,能動輸送である.どの吸収でみられる.であり,ジペプチドやトリペプチドなどの吸収でみられる.必要である.〔胆汁正 解 ⑷輸送で吸収される.フルクトースは受動輸送の促進拡散で吸収される.また,糖が吸収されると,その部分だけ浸透圧が高くなるため,水の吸収を促進する.能動輸送駆動ポンプ:Na+グルコース,ガラクトース促進拡散(受動輸送)駆動ポンプ:H+アミノ酸フルクトーストリペプチドジペプチド一部の水溶性ビタミン(ビタミン C,ビオチン,リボフラビン,パントテン酸など)出題回数順位テーマトマトのコメント疾患の種類が多いため,まずは「原因」「症状」といっ259た病態と「食事療法」をおさえましょう.疾患によって,消化や吸収に障害が生じていることが多いので,まずは解剖生理を復習してから取り組むのも◎肥満,糖尿病,脂質異常症すべてであらゆる角度から出254題されます.「食事療法だけ!」など項目を絞らずに,対策しましょう.診断基準も頻出です.糖尿病腎症,慢性腎臓病(CKD)はどちらかがほぼ毎211年出題されます.ステージごとに検査値や食事療法が異なるため,違いに気をつけて覚えましょう.高血圧,心不全について,病態や治療法,栄養管理まで140幅広く出題されています.薬に関する問題もよく出題されるため,食品との相互作用に着目して覚えましょう!88慢性閉塞性肺疾患(COPD)についてよく出題されています.栄養状態が予後に関わる疾患であるため,栄養管理・食事療法は必ずおさえておきましょう.甲状腺機能亢進症・低下症の検査値や病態,症状がよく85出題されています.内分泌疾患はホルモンが過剰か不足かによって正反対の状態を示すことが多いので,セットで覚えると◎83さまざまな貧血について,原因や症状の組合せ問題と,食事療法も含めた治療法がよく出題されます.原因がわかればその対処法(治療・食事)も理解しやすいです.66アレルギー疾患では,分類や作用する抗体,アレルゲンとなる食物についてよく問われます.シェーグレン症候群や全身エリテマトーデスなどの自己免疫疾患は特徴的な症候をおさえておきましょう.抗体の種類や特徴について出題されます.さまざまな免63疫細胞が登場するテーマなので,各細胞の役割を反応の流れとともにまとめて覚えるのがおすすめです.骨粗鬆症について,危険因子,骨代謝マーカー,骨密度1062測定,食事療法まで幅広く出題されています.まずは骨の構成成分や代謝について理解しておくと,さまざまな問題の理解につながります.111QUESTIONBANK管理栄養士1116102-122_QBkanri2026_ERK_F1.indd 102102-122_QBkanri2026_ERK_F1.indd 1022 章 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち19よく出るテーマランキング『QB』の問題解説過去 10 年の国試のすべての選択肢を分析・過去 10 年の国試のすべての選択肢を分析・集計してランキングを出しています!『QB』では問題ごとに正答率(選択率)を掲載しています.正 答 率が高い問 題を間 違えた場合は,本番で絶対に落とさないようにしっかりと復習する必要があります.一 方,正答 率が20%未満など極端に低い問題は,残り時間に応じて,復習を飛ばして先に進んでもOKです.国試はテーマによって出題頻度が異なります.時間がない場合はなおさらこの出題頻度を意識して勉 強することが大 切.効 率 的に得 点 力を高められます.『QB』には科 目ごとの 出 題頻度がランキングで示されているので,上位のものを優先的に対策するとよいでしょう.よく出るテーマランキング大丈夫です.毎年の受験生アンケートでも,9 月以降に国試対策を本格的にはじめて合格した人が 3 割程度(新卒受験生)もいました.ただ,その場合は残り時間や効率を意識する必要があるのでここで説明します.秋から合格を目指す人は,短い期間で合格圏まで実力を高める必要があります.ポイントは「国試頻出のテーマ」「正答率が高い問題」の 2 つをしっかりおさえることです.問題集『QB』にはこの 2 つを効率的に対策できる仕掛けがあります.学習効率を上げるために『QB』の機能をフル活用しよう!秋から国試対策をはじめても間に合いますか?正答率が 70%以上の問題は赤くなっています.××⑶ フルクトースは,促進拡散により吸収される.Na+ とともに吸収される機構(Na +共輸送)は,能動輸送の一種であり,グルコースやガラクトースなここに正答率が載っています!I N F O R M A for dietitian2 0 2 5 s u m m e r正答率を確認して,復習のレベルを調整する!頻出テーマを「よく出るテーマランキング」でつかむ!1122
元のページ ../index.html#21