栄養INFO2025S
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2 0 2 5 s u m m e r第 39 回(2025 年)国家試験 18 番第 34 回(2020 年)国家試験 21 番アミノ酸・たんぱく質・糖質に関する記述である.最も適当なのはどれか.1 つ選べ.(1)アミノ酸は,両性化合物である.(2)たんぱく質の二次構造は,ジスルフィド結合により形成される.(3)たんぱく質は,プロテアソームにより折りたたまれる.(4)フルクトースは,アルデヒド基をもつ.(5)デンプンは,β-1,4グリコシド結合をもつ.アミノ酸・たんぱく質・糖質の代謝に関する記述である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.(1)アスパラギン酸は,アミノ基転移反応によりピルビン酸になる.(2)ロイシンは,糖原性アミノ酸である.(3)ペントースリン酸回路は,ミトコンドリアに存在する.(4)グルコース -6- ホスファターゼは,筋肉に存在する.(5)グリコーゲンは,加リン酸分解されるとグルコース 1-リン酸を生じる.のように,生体内での代謝など,栄養学的な内容について問われていました.栄養素の分子構造や化学的な性質など,有機化学的な内容も問われるようになり,過去問よりも幅広い知識が問われています.正答選択肢:(1)正答選択率:46.4%② 【基本事項】を使って,関連する知識を整理してインプット低学年で習うような基礎的な内容ですが,過去問中心の対策だけでは対応しきれない内容でした.ここ数年の傾向として,過去問よりも基礎的な内容の問題がしばしば出題されています.内容は初歩的でも,過去問を繰り返し解いているだけでは対策しきれずにつまずいてしまうようです.これは,2 章「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」のアミノ酸やたんぱく質,糖質の性質や構造に関する問題です.アミノ酸やたんぱく質,糖質に関する過去の出題では,28 I N F O R M A for dietitian

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