栄養INFO2025S
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等等 2 0 2 5 s u m m e r(日本医療研究開発機構研究班「食物アレルギーの診療の手引き 2020」) 14143-114143-2,5 17140-3 20042-5*花粉□食物アレルギー症候群:花粉抗原と果物・野菜に含まれる抗原との交差反応で起こる.たとえば,カバノキ科花粉はバラ科果物(りんご,ももなど)と交差反応しやすい.*ラテックス□フルーツ症候群:ラテックス抗原と果物に含まれる抗原との交差反応で起こる.アボカドやくり,バナナ,キウイフルーツでリスクが高い.18138-1* FDEIA:food-dependent exercise-induced anaphylaxis(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)* OAS:oral allergy syndrome(口腔アレルギー症候群)222for registered dietitian2025□③ 食品中のアレルゲンは,原則分子量が比較的大きいたんぱく質である.□④ 母乳成分中のグロブリンは,アレルゲンとならないが,母親が摂取した食物中のグロブリンが母乳に混入した場合,アレルゲンとなることがある.□⑤ 食物アレルギーには,次のような臨床型分類がある.その他,花粉□食物アレルギー症候群*やラテックス□フルーツ症候群*といった交差抗原に基づく特殊な病態のものもある.▼ 食物アレルギーの臨床型分類 臨床型発症年齢新生児・乳幼児食物蛋白誘発胃腸症新生児期乳児期食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎乳児期即時型症状(蕁麻疹,アナフィラキシーなど)乳児期〜成人期食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA*)学童期〜成人期口腔アレルギー症候群(OAS*)幼児期〜成人期重要度 出題のあった選択肢★★★ 30 個以上15 〜 29 個★★10 〜 14 個★0 〜 9 個なし国 試 頻 出 事 項をおさえたい人は,まずは★★★のテーマから勉強しましょう!★マーク第 29 〜 38 回管理栄養士国家試験(10 年 分 )で 出 題された頻 度( 回 数 )に応じて★を付けて重 要度をランク付けしています.購入者限定特典コンテンツ三校が利用できるQRコード(詳しくは p.38 へ)参照『レビューブック』には,同書のなかで関連する別のページや,『なぜ?どうして?』の参照ページが載っています.脚注略語の正式名称や,難しい用語の説明は脚注として載っています. 実際の中身を見ながら,『レビューブック』の特徴を説明します.特徴を知ってから使うと,活用の幅がぐんと広がります! 34 I N F O R M A for dietitianアナフィラキシーショックの可能性頻度の高い食物耐性獲得(寛解)牛乳(乳児用調製粉乳)多くは寛解(±)鶏卵,牛乳,小麦,大豆‌多くは寛解(+)乳児〜幼児:鶏卵,牛乳,小麦,ピーナッツ,木の実類,魚卵‌等学童〜成人:甲殻類,魚類,小麦,果物類,木の実類‌等鶏卵,牛乳,小麦は寛解しやすい(++)その他は寛解しにくい小麦,えび,等果物‌寛解しにくい(+++) IgE 依存性果物,野菜‌寛解しにくい(±) IgE 依存性食物アレルギーの機序主に非 IgE 依存性主にIgE 依存性主にIgE 依存性『レビューブック』の中身を見てみよう!!

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