INF_dietitian_2019-20W_all
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何を聞いているのか   先に見てみよう.ながっ長文なっが!2019-2020 winter 応用力試験のような長文の問題を解くときは,いくつかのテクニックを知っておくと便利です.特に重要な2点を紹介します.① 出題文の最後の1文と選択肢を先に読む② 大事なところがわかるようにメモをする次の文を読み「186」,「187」に答えよ.K 総合病院に勤務する管理栄養士である.緩和ケアチームによるラウンドを行っている.患者は,73歳,男性.昨年,膀胱がんに対して手術を行った.先月来院時に肺への転移が確認され,積極的治療を希望したため,再入院し,1カ月の抗がん剤治療を開始した.再入院時の身長165 cm,体重60 kg,血圧136/80 mmHg,空腹時血液検査値は,赤血球410万/μ L,アルブミン3.7 g/dL,尿素窒素14 mg/dL,クレアチニン1.1 mg/dL.〔問186〕治療開始後より,嘔気が出現し,食欲が低下してきたため,これまでの一般食の食事内容を見直した.見直し後の食事内容の1例として,最も適切なのはどれか.1つ選べ.⑴ ごはん,鮭のホイル焼き,肉じゃが,りんご⑵ 全粥,かれいの煮魚,切り干し大根の煮物,りんごゼリー⑶ ピザトースト,グラタン,コーンスープ,りんご⑷ ざるそば,冷奴,小松菜のお浸し,りんごゼリー  がん患者の状況や検査値などが長々と書かれていますが,まずは問題186が何を聞いているのかを知るために選択肢を読んでみましょう.食事内容を選ぶ問題とわかったら,その視点で重要なところにマーカーやマルをつけてみましょう.こうすると,問題のポイントとなる項目にフォーカスして冷静に解くことができます.問186の答え 4先に読むところ18INFORMAfor dietitian長文問題のテクニックを身に付ける 応用力試験の対策法

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