INF_dietitian_2019S
44/48

AQA それから,子どもの目線で考えることも心がけています. 子どもたちのできることに合わせて目標を立ててレッスンを進めることを心がけています.幼児さんたちにはとにかく食材に触れ合って楽しんでもらうことやできたという達成感を大切にしています. 小学校低学年の子たちは数字の勉強が始まるから,そこと絡めることが多いです.「例えば1人分に強力粉は40g必要です,2人分だと何g必要?」,「5㎝幅はどのくらいの長さ?」など.学校の勉強とリンクさせると,習ったことが実践で使えるという気づきがあると思います.それに加えて,レッスンで作った料理をお家でふるまってくれたという報告をお母さんたちから聞くと,学んだことが子どもたちに定着していく様子が実感できてすごくうれしくなりますよね. 例えばフォカッチャを作る場合でも,作れるようになることが目的ではありません.まず,フォカッチャはイタリアのパンですよ,ということを知ることで興味をもってもらう.次に材料の粉がさらさらの状態から水を加えてねちょねちょしてくることで,どのように変化していくのか体験してもらう.そのあとは調理を通じて,焼いた前後の生地の変化に興味をもってもらえるように工夫して進めています. お料理教室ではない,ということを意識しています.このレッスンの目的は食材と楽しく触れ合いながら,食べることに興味をもってもらうことですから. お料理が出来上がったときに,生徒さんが楽しそうにしているときが私も楽しいです.一番長く通っている生徒さんに,一番楽しかったことについて聞いてみました!2019 summer講師をやる上で,心がけていることは何でしょうか?このお仕事の楽しさややりがいを教えてください.42INFORMAfor dietitianQQ

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る