【国試直前特集その2】
スーパートマトの「国試よく出るランキング」
2位 咀嚼・嚥下障害
こんにちは、スーパートマトです。
「国試よく出るランキング」、今日は第2位の紹介です!
出題ランキング第2位は臨床栄養学の咀嚼・嚥下障害です。
過去4年間の国試では9回登場しています。
テーマの概要
咀嚼・嚥下障害は,嚥下機能が器質的あるいは機能的に障害されることを指します。器質的障害の原因には炎症や腫瘍などがあり、機能的障害の原因としては脳血管疾患や神経系疾患などがあります。咀嚼・嚥下障害は食事に関わるので,臨床栄養学分野のテーマの中でも出題されやすい項目といえます。
(『レビューブック2020』p769,『QB2020』p668参照)
出題傾向
これまでの9問の出題では主に
「嚥下しやすい食品の条件」
「嚥下障害患者に適した食事内容」
「嚥下訓練」
が問われています。
また咀嚼・嚥下障害の問題は、問題文中の症例の情報から
患者に対する適切な食事内容や嚥下訓練の内容を問う問題が多いです。
実際に代表的な問題をみてみましょう!
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33回140問
重症嚥下障害患者の直接訓練に用いる嚥下訓練食品である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.
⑴ お茶をゼリー状に固めたもの
⑵ 牛乳にとろみをつけたもの
⑶ ヨーグルト
⑷ りんごをすりおろしたもの
正 解 ⑴
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最新の問題(上記)では、「嚥下訓練」の一つである
「直接訓練」に関する内容が出題されました。
選択肢はどれも嚥下しやすさを意識したものに見えますが、
直接訓練に用いるというキーワードを踏まえて
誤嚥した際のリスクが低い食品を選べるかがポイントとなっています。
咀嚼・嚥下障害の問題では
本問のような最も適切な選択肢を選ぶ問題が多い傾向にあり、
こうした形で出題されると正答率もおよそ55%程度と低めになります。
また応用力問題で多く出題されるテーマでもあって、
過去9回中5回が応用力問題として出題されているのも特徴です。
対策
この項目については、咀嚼・嚥下障害の知識から
症例を用いて理論的に解く問題が出されている傾向にあります。
そのため、ただポイントを暗記するだけでなく、
問題で示される症例に対して適切な対応を選べる力をつけることが重要です。
『レビューブック2020』(p.769~774)や『QB2020』(p.667~670)に、
咀嚼・嚥下障害の知識が分かりやすくイラストや図表でまとまっています。
まずはこちらで基礎を理解して、その後は長文の問題に慣れるよう
過去問や模試の問題を何度も解いて対策しましょう!
また『なぜ?どうして?②人体の構造と機能/臨床栄養学①』でも
咀嚼・嚥下について丁寧に説明しています。
ぜひチェックしてみてくださいね!