【国試直前特集その2】
スーパートマトの「国試よく出るランキング」
同率2位 「栄養補給法」

こんにちは、スーパートマトです。

国試よく出るランキング」、今日は先日の「咀嚼・嚥下障害」と
同率で第2位となっている「栄養補給法」紹介です!

先日紹介した「国民健康・栄養調査(調査の内容・方法)」は3位でなく4位扱いとなります。
失礼いたしました!

 

今回の栄養補給法は、「経口栄養補給法・経腸栄養補給法」(5回出題)と、「静脈栄養補給法」(4回出題)が含まれるテーマで
過去4年間で9回出題されています。

国家試験の出題基準ではこの2つは項目が分かれていますが、ランキングでは合算しています。

テーマの概要

医療施設等での栄養ケア計画で、患者に摂食・嚥下機能や消化管機能に問題がある場合、
栄養補給法を経口、経管、頸静脈の中から選択します。
それぞれにはいくつか方法があり、消化機能の問題の有無や投与期間、
誤嚥のリスクなどを考えて栄養補給法や栄養剤の選択を行います。

ちょうど『なぜ?どうして?②』に栄養補給法のページがあるので
抜粋しますね!
▼『なぜ?どうして?②』p80~83


そのため現場で働く管理栄養士としては、おさえておくべき重要な知識であるといえます.

出題傾向

国試では9回登場していますが、主に
「経腸栄養補給が禁忌となる疾患」
「経腸栄養剤」
「静脈栄養法の種類と概要」
「静脈栄養輸液製剤」
が問われています.
実際に代表的な問題をみてみましょう!

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32回118番
経腸栄養法に関する記述である.正しいのはどれか.1つ選べ.
(1) 半消化態栄養剤は,脂質を含まない.
(2) 成分栄養剤の窒素源は,たんぱく質である.
(3) 半固形タイプの栄養剤は,胃瘻に使用できない.
(4) 下部消化管完全閉塞時には,禁忌である.
(5) 下痢が生じた場合は,投与速度を速める.
正解●(4)
正答率:97.4%

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32回119番
静脈栄養法に関する記述である.正しいのはどれか.1つ選べ.
(1) 末梢静脈栄養法では,1日に2,000 kcalを投与できる.
(2) 末梢静脈栄養法で投与できるアミノ酸濃度は,30%である.
(3) 中心静脈栄養法は,1週間以上は実施できない.
(4) 中心静脈栄養法の基本輸液剤には,亜鉛が含まれる.
(5) 中心静脈栄養法は,在宅では実施できない.
正解●(4)
正答率:85.0%

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2018年の32回国家試験では、2問並んで栄養補給法の問題が出題されています。
どちらもそれぞれの栄養補給法について覚えておけば解ける問題です。
そのためこの問題の正答率はどちらも高めですが、問われる内容が細かくなるにつれ
年々少しづつ正答率が下がっている(≒難易度が上がっている)傾向にあります。

対策

この項目については、主に知識を問われる問題が多く出題されています

レビューブック2020』(p.746~755)や『クエスチョン・バンク2020』(p.575~582)には
栄養補給法・栄養剤の種類や概要などが
分かりやすく表や図,イラストで分かりやすまとめてあります。

しっかり基礎固めをしておきましょう!