【国試直前特集その2】
スーパートマトの「国試よく出るランキング」
同率5位 「公衆栄養プログラム:目標設定の優先順位」
こんにちは、スーパートマトです。
「国試よく出るランキング」、今日は第5位の紹介です!
同率で3つの項目が並んでいますが、
今日は「公衆栄養学」の項目である「公衆栄養プログラム:目標設定の優先順位」を解説します。
過去4年間の国試では7回登場しています。
テーマの概要
公衆栄養プログラムではアセスメントによって様々な課題が抽出されます。
それらの課題は時間やコストなどの制約を踏まえて「優先順位」をつけていく
必要があります。
取り組むべき課題の優先度は、
重要度と改善可能性を考慮して決めていきます。
重要度と改善可能性の両方が高いプログラムは、優先順位が高いと評価されます。
出題傾向
国試では7回登場していますが、特徴的なのは
そのうち5回が応用力問題での出題となっていることです。
具体的な公衆栄養プログラムの実施内容が書かれた長文から自治体や地域の特色を読み取り、
重点的に取り組む課題を選ぶという力が必要とされます。
実際に代表的な問題をみてみましょう!
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30回156番
近年小児肥満が増加しているA市では,小児肥満者の割合を減らす公衆栄養プログラムを実施することになった.その背景として抽出された4つの課題のうち,行政が最初に取り組むべきものとして,最も適切なのはどれか.1つ選べ.
⑴ 保護者が適切なおやつの量を知らない.
⑵ 保健センター,保育所,学校間の連携が取れていない.
⑶ 公共交通機関が整備されていないため,車に依存している.
⑷ 冬の積雪量が多く,外での身体活動量が少ない.
正 解●⑵
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本問は、行政が最初に取り組むべき(優先順位の最も高い)課題を選ぶために、
重要度と改善可能性の考え方をきちんと理解しているか問う問題です。
応用力試験以外の問題でも、こうして長文で状況が示されることが多いテーマですが、
背景を想像できればそこまで難しい問題ではないはずです。
対策
この項目については、『レビューブック2020』(p.833)や『クエスチョン・バンク2020』(p.743)の、
重要度と改善可能性からみた課題の優先順位付の考え方を学びましょう。
優先順位決定マトリックスの読み方も重要です。
前述のとおり応用力問題で出題されやすいテーマですが、
基本的な知識をしっかりおさえておけば解答できるはずです。
逆に得点源になるように、がんばって対策しましょう!