今回は 「よく出るテーマランキング」 第7位 「栄養アセスメントの具体的方法」を紹介します!

テーマ概要

栄養アセスメントは、個人あるいは集団の栄養状態を客観的に評価することです。臨床診査、生化学検査、身体計測、エネルギー消費量測定、食物摂取状況調査、環境要因、心理状態などを総合的に評価します。

出題傾向

よく出る”指標”がおおよそ決まっていて、その指標に関する知識を問われることが多いです。「アルブミン(血清アルブミン値)」「急速回転たんぱく質(RTP)」「クレアチニン身長係数」の3つは特に出題されやすいので、必ずおさえておきましょう。

 

①アルブミン(血清アルブミン値)

アルブミンは、総たんぱく質の61~73%を占める主要なたんぱく質です。低栄養状態では肝臓におけるたんぱく質合成が低下するため、アルブミンは栄養状態の指標となります。半減期が14~23日と長いのが特徴で、半減期について問われることが多いです。また、低栄養状態と判断する値の基準や、浮腫が出現する値などについても問われますが、値を問われる単純な問題ではなく、応用力試験の問題の中で、検査値の一つとして並べられ、「この値は”低栄養”だな」「この値では”浮腫が出現”しているな」など把握しておくべき情報とされている場合が多いです。

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34回82問

栄養アセスメントに用いる,半減期が約20日の血液成分である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.

⑴ レチノール結合たんぱく質

⑵ トランスサイレチン

⑶ トランスフェリン

⑷ アルブミン

⑸ ヘモグロビン

正解(4)

 

33回188問(188~190問の応用力試験)

次の文を読み「188」,「189」,「190」に答えよ.K診療所に勤務する管理栄養士である.居宅療養管理指導を行っている.患者は,75歳,女性.脳梗塞を発症し,左片麻痺を患いながら自宅療養している.意識ははっきりしており,嚥下障害は認めない.食事は買ってきてもらったレトルト粥,パン,牛乳な どを自分で選んで食べているが,摂取エネルギー量が500kcal/日と少ない.身長146cm,体重35kg,空腹時血液検査値は,ヘマトクリット33%,赤血球380万/μL,アルブミン2.6g/dL,血糖96mg/dL,トリグリセリド80mg/dL,尿素窒素11mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL.

 

19188

今後の栄養管理である.最も適切なのはどれか.1つ選べ.

⑴ このままの食事を継続し,モニタリングを続ける.

⑵ 主食をめしに変更して,1日の摂取エネルギー量を1,500kcalとする.

⑶ 食事以外の水分摂取として,現状より500mL増やす.

⑷ 間食として栄養補助食品(200kcal,たんぱく質7g)を追加する.

正解(4)

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②急速回転たんぱく質(RTP)

プレアルブミン」「レチノール結合たんぱく質」「トランスフェリン」の総称で、半減期が比較的短く、短期のたんぱく質栄養状態を判断する指標となります。プレアルブミンは甲状腺ホルモンの輸送、レチノール結合たんぱく質と結合してのビタミンAの輸送、トランスフェリンは鉄の血中輸送に関わっているため、指標と病態の組み合わせが問われます。

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31回117問

栄養アセスメントの項目と病態の組合せである.正しいのはどれか.1つ選べ.

(1) 血清コリンエステラーゼ・・・たんぱく質の合成低下

(2) 血清トランスサイレチン・・・鉄の欠乏

(3) 血清レチノール結合たんぱく質・・・銅の欠乏

(4) 尿中ケトン体・・・たんぱく質の異化亢進

(5) 尿中尿素窒素・・・ブドウ糖の利用障害

正解(1)

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③クレアチニン身長係数

クレアチニン身長係数は、標準体重の場合に尿中に排泄されるクレアチニン量と、実際に尿中に排泄されたクレアチニン量の比のことです。クレアチニンの尿中排泄量は、ほぼ骨格筋の総量に比例するため、骨格筋量の増減と比例すると考えられています。実際に骨格筋量のアセスメント指標として問われた問題もあり、今後はフレイルやサルコペニアの問題に絡めて出題されることもあると考えられます。

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32回117問

骨格筋量のアセスメント指標である.正しいのはどれか.1つ選べ.

(1) 肩甲骨下部皮下脂肪厚

(2) 血中ヒスチジン値

(3) 血清CRP(C 反応性たんぱく質)値

(4) 尿中アルブミン排泄量

(5) クレアチニン身長係数

正解(5)

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対策

栄養アセスメントに用いられる指標は、臨床診査、生化学検査、身体計測、エネルギー消費量測定、食物摂取状況調査、環境要因、心理状態など様々あるので、今回取り上げた3つの指標以外にも出題される可能性は高いです。そのため、指標によって、「何が推測できるのか」、「(半減期のある指標は)半減期はどれくらいか」「何によって値が変化するのか」などをそれぞれまとめておくとよいでしょう。

レビューブック2021』(p747~749)や『クエスチョン・バンク2021』(p577~582)では指標について表でまとめられています。「指標」「判定される事項」「主な特徴」を正しく覚えておきましょう。

 

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