正解：1

解法の要点

牛乳中に含まれる主要な成分の特徴や種々のたんぱく質の特徴を整理しておこう．

解説

1) 正しい．牛乳の脂肪酸組成は，飽和脂肪酸(70%)>不飽和脂肪酸(30%)である．飽和脂肪酸のうち，酪酸，カプロン酸やカプリル酸のような炭素数の少ない脂肪酸が，人乳より多く含まれるのが特徴である．
2) 誤り．牛乳の成分のうち全たんぱく質の約80%を占めるのはカゼインで，残りの約20%が乳清たんぱく質である．牛乳を酸でpH4.6付近にすると，カゼインが等電点沈殿を生じる．残りの液体部分が乳清で，その乳清中に含まれるたんぱく質が乳清たんぱく質である．
3) 誤り．β-ラクトグロブリンは，乳清たんぱく質の中で最も多いたんぱく質(約50%)で，人乳には含まれない．ヒトにとって異種性が高いため，牛乳アレルギーのアレルゲンになりやすいのではないかといわれている．

今回のクイズに関する内容は，『レビューブック2023-24』p457，『クエスチョン・バンク2023-24』p367，368でチェックしてくださいね． それではまた来週！素敵な週末をお過ごしください☆彡