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国試クイズ
Q:国試クイズ211008
国試クイズ211008
今週のクイズ
クッシング症候群で低下する検査値について,正しいのはどれ?
1) 血清コレステロール
2) 尿中デオキシピリジノリン
3) 骨密度
答えはここをクリック
正解:
3
解法の要点
クッシング症候群は,慢性的なグルココルチコイド過剰状態により,中心性肥満,満月様顔貌,水牛肩,赤色皮膚線条などの特徴的な症候のほか,糖・脂質・骨代謝異常,高血圧などの症候を呈する内分泌疾患である.
解説
1)誤り.クッシング症候群では,コルチゾールによるVLDL,LDL上昇作用により,血清コレステロール値は上昇する.血清コレステロール上昇を引き起こすほかの内分泌性疾患には,甲状腺機能低下症がある.
2)誤り.クッシング症候群では,過剰のコルチゾールが骨吸収を促進するため,尿中デオキシピリジノリンは上昇する.デオキシピリジノリンとは骨吸収マーカーのひとつで,骨粗鬆症や原発性副甲状腺機能亢進症などで骨吸収が促進すると尿中の値が増加する.
3)正しい.クッシング症候群では,コルチゾールの過剰分泌により骨形成が抑制され,骨密度は低下する.これは骨粗鬆症の原因となる.
今回のクイズに関する内容は,『レビューブック2022』p344-345,『クエスチョン・バンク2022』p257でチェックしてくださいね. それではまた来週!素敵な週末をお過ごしください☆彡
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