【国試直前特集その1】
新出題基準の変更点をおさえよう!
~重要項目解説②「持続可能な開発目標(SDGs)」
新出題基準に追加・変更されたテーマを紹介する特集。
今回は「社会・環境と健康」分野の追加項目「持続可能な開発目標(SDGs)」です。
<項目の概要>
SDGsは、1970年代から続く、
人口増加や環境汚染といった地球規模の課題についての国際的な検討を経て、
2015年に国連で採択された国際目標のことです。
社会的・経済的状況にかかわらずすべての人が尊厳を持って生きることができる、
「誰ひとり取り残さない」世界の実現を目指して掲げられたもので、
貧困の撲滅や飢餓撲滅・食料安全保障など17の目標から構成されています。
<出題歴>
この項目は今回の出題基準改定で初めて小項目として追加されました.
SDGsは施策としての重要性や社会的関心が高いテーマのためか、
新出題基準に追加される前(19年154問)から「SDGsを発表した機関」についての問題が出題されています。
出題基準改定前から出題されており、
新出題項目で小項目が新たに追加されたことを踏まえると、次の国試でもおさえるべきテーマと言えそうです。
<対策>
SDGsについては、農林水産省のホームページに
背景や現状の取り組みなどが詳しく、またわかりやすく載っています。
ちなみに基礎的な知識については,『レビューブック2020』p123にもまとまっています。
持っている方はぜひチェックしてくださいね。
また,公衆栄養学分野で小項目に追加された「持続可能性(サステナビリティ)を踏まえた公衆栄養活動」は、
SDGsを意識したものと思われます。
17ある目標の中でも,特に公衆栄養活動に関連する目標(例:健康・福祉,質の高い教育)についてはしっかりおさえておきましょう。