【国試直前特集その1】
新出題基準の変更点をおさえよう!
~重要項目解説③「がん」
がんについてはご存知のようにこれまでも消化器系のがんを中心に出題がありましたが、
今回の改定によってこれまでとは違った角度からも出題されるかもしれません。
<出題歴>
旧出題基準では、がんは「疫学」や「栄養アセスメント」のテーマとして出題されており、
特にリスク因子を問うものが中心でした。例えば、
32回9番
ウイルス対策が重要とされているがんである.正しいのはどれか.2 つ選べ.
(1) 肝がん
(2) 子宮体がん
(3) 胃がん
(4) 成人T 細胞白血病
(5) 乳がん
正解(1,4)
のような問題です。
今回の出題基準では、前回からの項目に加えて
「疾患の成因・病態・診断・治療の概要」というテーマの中に
「肺がん」「前立腺がん」「乳がん」「子宮体部がん」「子宮頸がん」が
初めて明記されました。
そのため、これらのがんについてはリスク因子以外に
症状や治療といった角度からも出題される可能性がでてきました。
<対策>
今回追加された前述のがんについては、
病気の概要についてしっかりおさえておくとよいでしょう。
前立腺がんについては『RB2020』のp361,
乳がん,子宮がんについては『RB2020』のp364にまとまっています。
また『なぜ?どうして?』2巻5章では悪性腫瘍(がん)全体の
基本についてわかりやすく解説していますので、お持ちの方はぜひチェックしてみてくださいね。
▼がんの化学療法による副作用
(『なぜ?どうして?②』p.185より)