第2回 試験の目標点・傾向と対策

「国試に受かるには,どんな勉強したらいいのかな.」
受験生なら一度は経験するこんな悩み,トマトと栄子と一緒に考えてみましょう!

目標点を決めよう


国試の合格点は120 点だったわね.
120 点を目標にすればいいのかな?


いいえ,合格点ギリギリを目指すのはおすすめできないわね.
例年の国試の傾向から,合格した人の平均点を目標にするのがおすすめよ.
実際に見てみましょう.

POINT 例年の合格者の平均得点である140点をひとつの目標とする

正答率を対策に生かそう


本番で目標点に達するためには,どうすればいいのかしら?


シンプルに考えましょ!
「合格者が解けたくらいの難易度の問題」が解けるようになればいいのよ.
過去の国試の正答率と問題数の関係から考えてみましょう.


年によって違いはあるけれど,
正答率が60%より高い問題を解けるようになっておくと,
目標点に近い点数が解けるようになるのね.


そうね.ここ数年難易度が上がり気味とはいえ,
参考になる値だと思うわ.
問題集を解くときは,正答率を意識しましょう!

POINT 合格者が解ける(正答率が60%より高い)問題を落とさない.正答率を意識して問題を解く.

国試攻略のカギは2章と4章


国試は1 0 科目あるのよね.
優先して勉強した方がいい科目ってあるのかしら?


あるわよ.このグラフを見て.
合格者と不合格者の正答率を,科目ごとに比較したものよ.


2章の「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」4章「基礎栄養学」は
合格者と不合格者の差が大きいのね.


そうよ.その中でも2章と4章は,
時間をかけて身体のしくみや栄養素のはたらきを
理解しないと解きにくい問題が多い科目なの.
今のうちにしっかり対策しましょう!

 

POINT 合格の鍵は医学系の知識が絡む基礎科目!

合格者の特徴
●ほぼすべての科目60%以上の正答率
●不合格者の正答率が低い2章でも高い正答率

不合格者の特徴
●ほとんどの科目で正答率が60%に届いていない
●合格者が得点を伸ばしている2章や4章での差が大きい

まとめ

目標点を決める

  • 傾向が変わった第38 回国試以降も,合格者の平均点は140 点前後をキープしている.

 正答率を対策に生かす

  • みんなが解ける問題を落とさないために,問題集では合格者の選択率をチェックしよう.
  • 合格者正答率が60%以上の設問(約120 点分)は確実に解けるようにしておこう.

国試対策の鍵は2章、4章

  • 身体のしくみや栄養素のはたらきは合否を分ける要因になるうえ,
    対策には時間がかかる.早めに対策を始めよう.

(分析に使用したデータ)
用いたデータ:第36~39回国家試験解答速報サービス
「スーパートマトの合格予報」
合格者:120点以上の得点者
不合格者:50点以上119点以下の得点者

第36回 第37回 第38回 第39回
合格者(人) 8,433 5,763 5,319 5,323
不合格者(人) 2,018 1,783 3,161 2,435

ご協力いただいた皆様,ありがとうございました.