第2回 試験の目標点・傾向と対策

「国試に受かるには,どんな勉強したらいいのかな.」
受験生なら一度は経験するこんな悩み,トマトと栄子と一緒に考えてみましょう!

目標点を決めよう


国試の合格点は120 点だったわね.
120 点を目標にすればいいのかな?


いいえ,合格点ギリギリを目指すのはおすすめできないわね.
例年の国試の傾向から,合格した人の平均点を目標にするのがおすすめよ.
実際に見てみましょう.

POINT 例年の合格者の平均得点である140点をひとつの目標とする

※国家試験解答速報サービス「スーパートマトの合格予報」では,第35~ 38回の合格者の平均点は145 点付近を推移しており,ここ数年で大きな変動はありません.

正答率を対策に生かそう


本番で目標点に達するためには,どうすればいいのかしら?


シンプルに考えましょ!
「合格者が解けたくらいの難易度の問題」が解けるようになればいいのよ.
過去の国試の正答率と問題数の関係から考えてみましょう.


年によって違いはあるけれど,
正答率60%以上の問題を解けるようになっておくと,
目標点に近い点数が解けるようになるのね.


そうね.ここ数年難易度が上がり気味とはいえ,
参考になる値だと思うわ.
問題集を解くときは,正答率を意識しましょう!

 

国試攻略のカギは基礎科目


国試は1 0 科目あるのよね.
優先して勉強した方がいい科目ってあるのかしら?


あるわよ.このグラフを見て.
合格者と不合格者の正答率を,科目ごとに比較したものよ.


2章の「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」4章「基礎栄養学」は
合格者と不合格者の差が大きいのね.


そうよ.この2つの科目は”基礎科目”と呼ばれるんだけど,
時間をかけてしくみやはたらきを理解しないと

 

POINT 合格の鍵は医学系の知識が絡む基礎科目!

合格者の特徴
●すべての科目60%以上の正答率
●苦手な人が多い医学系の知識が絡む基礎科目でも高い正答率

不合格者の特徴
●ほとんどの科目で正答率が60%に届いていない
●合格者が得点を伸ばしている基礎科目での差が大きい

まとめ

目標点と対策

  • 不合格者はわずかに得点が足りていない場合が多い.
  • 合格者正答率が60%以上の設問(約140点分)は確実に解けるようにしておこう.

国試対策の鍵は基礎科目

  • 医学系の知識が問われる基礎科目は合否を分ける要因になるし,対策に時間がかかるので早めに対策を始めよう.

(分析に使用したデータ)
用いたデータ:第35~38回国家試験解答速報サービス
「スーパートマトの合格予報」
合格者:120点以上の得点者
不合格者:50点以上119点以下の得点者

第35回 第36回 第37回 第38回
合格者(人) 7,055 8,433 5,763 5,319
不合格者(人) 1,482 2,018 1,783 3,161

ご協力いただいた皆様,ありがとうございました.