よく出るテーマランキング」は過去10年分の国試出題内容を分析した出題頻度のランキングです。
ランキング上位に入ったテーマは”ほぼ”毎年出題されているテーマなので、必ず得点できるようにしましょう!

今回は 「よく出るテーマランキング」 第8位 「栄養アセスメントの具体的方法」を紹介します!

目次

●テーマの概要
●出題傾向・過去問にチャレンジ
●対策
●ランクインした他のテーマ

 

テーマの概要

栄養アセスメントは、個人あるいは集団の栄養状態を客観的に、かつ様々な要因を総合的に評価します。栄養アセスメントに用いられる指標には、身体計測による項目と、血液や尿検査などの臨床検査による項目があります。

『レビューブック管理栄養士2026』ではp791~793に掲載されています。

 

出題傾向・過去問にチャレンジ

①臨床検査による項目(RB2026 p792)(QB2026 p652)

各指標の特徴(半減期など)と何を判定できるのかをおさえておきましょう.

::::▼過去問にチャレンジ::::::::::::::::::::::::
[39回133問]
骨格筋量をアセスメントするための指標である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.

(1) 腹囲
(2) 下腿周囲長
(3) フィッシャー比
(4) 尿中ナトリウム排泄量
(5) 呼吸商

正解(2

[37回112問]
身長150cm,体重40kg,標準体重50kgの女性患者.1日尿中クレアチニン排泄量が750mgのときのクレアチニン身長係数(%)である.ただし,クレアチニン係数は,18mg/kg標準体重とする.最も適当なのはどれか.1つ選べ.

(1) 120
(2) 104
(3) 96
(4) 83
(5) 42

正解(4
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

②身体計測による項目(RB2026 p791)(QB2026 p653)

計測した結果が何をあらわす指標なのか理解しておきましょう.

::::▼過去問にチャレンジ::::::::::::::::::::::::
[39回082問]
栄養アセスメントに関する記述である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.

(1) 上腕筋面積は,肩甲骨下部皮下脂肪厚と上腕周囲長から求める.
(2) 体脂肪率は,水中体重秤量法により推定できる.
(3) ウエスト周囲長は,息を吸った状態で測定する.
(4) 尿中クレアチニン排泄量は,測定前に摂取した食事たんぱく質の影響を受ける.
(5) 生体電気インピーダンス(BIA)法は,測定前に摂取した食事の影響を受けない.

正解(2

[38回082問]
栄養アセスメントに関する記述である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.

(1) 生体電気インピーダンス(BIA)法は,脂肪組織が除脂肪組織より電気を通しやすいことを利用している.
(2) 上腕三頭筋皮下脂肪厚は,対象者の利き腕で計測する.
(3) 尿中3-メチルヒスチジン排泄量は,骨格筋量の評価指標として用いられる.
(4) レチノール結合たんぱく質は,アルブミンに比べ長期間の栄養状態を反映する.
(5) 上腕周囲長は,糖質代謝の評価指標として用いられる.

正解(3
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

対策

栄養アセスメントに用いられる主要な指標について、「何を評価するための指標か」(たんぱく質栄養状態、体脂肪、骨格筋量など)、「半減期などの特徴」、「計算方法」を確実に整理して覚えましょう。特に、アルブミン、トランスフェリン、プレアルブミンなどの血中たんぱく質の違いや、クレアチニン身長係数などの計算問題は頻出です。

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