管理栄養士国家試験よく出るテーマランキング2025 第10位ビタミン［基礎栄養学］

受験生向け

2025/11/11

「よく出るテーマランキング」は過去10年分の国試出題内容を分析した出題頻度のランキングです。
ランキング上位に入ったテーマは”ほぼ”毎年出題されているテーマなので、必ず得点できるようにしましょう！

今回は「よく出るテーマランキング」第10位「ビタミン（基礎栄養）」を紹介します！

テーマの概要

ビタミンは、ヒトの生理機能を正常に維持するうえで補助的にはたらく微量栄養素を指します。体内で合成されないか、合成されてもごくわずかであるため、食事からの摂取が不可欠です。そのため、それぞれのビタミンの機能から過剰症・欠乏症まで管理栄養士国試で出題されやすい項目です。

『レビューブック管理栄養士2026』ではp625～627に掲載されています。

出題傾向・過去問にチャレンジ

①ビタミンの機能と欠乏（RB2026 p626～627）（QB2026 p501～507）

ビタミンには、水に溶けやすい水溶性ビタミンと，油に溶けやすい脂溶性ビタミンがあります。それぞれのビタミンの機能とともに，欠乏症・過剰症についてもおさえておきましょう．脂溶性ビタミンは，脂肪と共に吸収されるため吸収率が高いが，排泄されにくいため過剰症にも注意が必要です。

::::▼過去問にチャレンジ::::::::::::::::::::::::
[39回076問]
ビタミンDの栄養学的特徴と機能に関する記述である．誤っているのはどれか．1つ選べ．

(1)　ビタミンD2は，7-デヒドロコレステロールから合成される．
(2)　ビタミンDは，水酸化されることにより活性型となる．
(3)　ビタミンDは，腎臓で活性型に至る．
(4)　活性型ビタミンDは，核内受容体と結合する．
(5)　活性型ビタミンDは，カルシウム結合たんぱく質の合成を促進する．

正解（1）

[39回077問]
ビタミンB群とその補酵素型の組合せである．最も適当なのはどれか．1つ選べ．

(1)　ビタミンB1　ピリドキサールリン酸（PLP）
(2)　ビタミンB2　フラビンアデニンジヌクレオチド（FAD）
(3)　ビタミンB6　チアミン二リン酸（TDP）
(4)　ビオチン　コエンザイムA（CoA）

正解（2）

[39回118問]
大規模災害の被災地で，数か月にわたり在宅避難している高齢者の栄養アセスメントを行った．その中に皮下出血や歯茎からの出血がみられる者がいた．この症状から欠乏が疑われるビタミンとして，最も適当なのはどれか．1つ選べ．

(1)　ビタミンA
(2)　ビタミンB1
(3)　ビタミンB2
(4)　ナイアシン
(5)　ビタミンC

正解（5）

[37回076問]
水溶性ビタミンと，それが関与する生体内代謝の組合せである．
最も適当なのはどれか．1つ選べ．

(1)　ビタミンB₁ ・・・アミノ基転移反応
(2)　ビタミンB₂・・・一炭素単位代謝
(3)　ナイアシン・・・炭酸固定反応
(4)　パントテン酸・・・血液凝固因子合成
(5)　ビタミンC・・・コラーゲン合成

正解（5）

[36回076問]
脂溶性ビタミンに関する記述である．最も適当なのはどれか．1つ選べ．

(1)　ビタミンAは，血液凝固因子の活性化に必要である．
(2)　ビタミンDは，小腸で活性型に変換される．
(3)　活性型ビタミンDは，カルシウムの小腸での吸収を抑制する．
(4)　ビタミンEは，過酸化脂質の生成を促進する．
(5)　ビタミンKは，骨形成に必要である．

正解（5）
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対策

ビタミンは、摂取したときにどのように消化吸収を受け、どのような機能をもち、欠乏・過剰状態ではどのような病態を示すのかという点に注目して学習することが重要です。『レビューブック2026』（p626，627）「▼水溶性ビタミンの機能」「▼脂溶性ビタミンの機能」にて、機能・欠乏症・過剰症について確認しておきましょう。

ちなみに、水溶性ビタミンは体内の飽和量を越えたぶんは尿中に排泄される特徴があるため、欠乏症に注意が必要です。反対に、脂溶性ビタミンは脂質とともに吸収され、肝臓や脂肪細胞に貯留される特徴があります。そのため、欠乏症だけでなく過剰症もよく問われます。