正解:1
解法の要点
生体のストレス応答については,国試頻出です.ストレスから身を守るために生体防御機構は経時的に変化するので,各期について確認しておきましょう.
解説
1)正しいです.抵抗期には,副腎皮質系の機能が正常化し,糖質コルチコイドの分泌が増加することにより糖新生は亢進します.
2)誤りです.ストレス下ではエネルギー代謝,糖質・脂質・たんぱく質の異化が亢進します.脂質の異化により,グリセロールは糖新生の材料として利用され,脂肪酸は血液中に放出されるため,血中遊離脂肪酸値は上昇します.
3)誤りです.生体にストレス刺激が加わった警告反応期の反ショック相の反応として,視床下部―下垂体―副腎系の一連の生体防御反応が誘発されます.ビタミンCは副腎に多く存在し,副腎皮質や副腎髄質の生成および抗酸化作用などの生理機能に不可欠な栄養素です.抵抗期においては,ビタミンCの要求量が高まり利用されるため,血清ビタミンC値は低下します.
今回のクイズに関する内容は,『QB2019』p510,『レビューブック2019』p667~669でチェックしてくださいね.
それではまた来週!よい週末をお過ごしください☆彡