『なぜ?どうして?』で科目別対策
~その1:基礎栄養学~
「基礎栄養学」はなるべく早めに対策を始めたい科目です。
というのは、基礎栄養学で学ぶ栄養素の吸収/代謝の仕組みや特徴/役割は、
「応用栄養学」「臨床栄養学」といった科目を学ぶ上でのベースになるからです。
逆に言えば、国試対策を本格的に行う前に「基礎栄養学」が身に付いていると
スムーズに他の科目の勉強を進められることになります。
そこで、多くの方が勉強のスタートを切るこの時期にオススメしたいのが
『なぜ?どうして?①基礎栄養学』です。
この1巻では、「糖質・脂質・たんぱく質の消化-吸収-代謝」や
「ビタミンの特徴や欠乏症」といった栄養学の基本が学べます。
しかもこんなふうにイラストたっぷりで解説していますので、
初学者でもすらすら読めるようになっています。
一見、簡単そうに書かれていますが実は過去8年以上の国家試験を分析して
出題内容を盛り込んでいるので国試対策にも対応できます。
実際に、つい数ヶ月前の管理栄養士国家試験で問われた「基礎栄養学」科目の問題を見てみましょう。
国家試験36回74番
脂質代謝に関する記述である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.
⑴ 空腹時は,ホルモン感受性リパーゼ活性が上昇する.
⑵ 空腹時は,肝臓での脂肪酸合成が亢進する.
⑶ 食後は,肝臓でのケトン体産生が亢進する.
⑷ 食後は,血中のキロミクロンが減少する.
⑸ 食後は,リポたんぱく質リパーゼ活性が低下する.
〇⑴ 空腹時は,ホルモン感受性リパーゼの活性が上昇し,脂肪組織のトリグリ
セリド分解が亢進することで,エネルギーを供給する. 正解(1)
こうした栄養素の代謝についての問題は、
国試で毎年必ず問われる代表的なものです。
『なぜ?1巻』ではこんなふうに解説されています。
問題の正解選択肢である「空腹時にホルモン感受性リパーゼが上昇する」理由を、トマトが丁寧に解説しています。
初学者でも理解できるように根拠から丁寧に説明するのが本書の大きな特徴です。
「基礎栄養学」は暗記する内容が多い科目でもありますが、こんな風に根拠から理解することで
暗記も効率的になりますし、定着もしやすくなります。
普段の授業の副読本としても必ず役に立ちますので
ぜひ一度お手にとってみてくださいね!