国試対策は なにから/いつから 始める?
なにからはじめる?:メディックメディア書籍を使った国試対策
この記事では,国試対策の基本的なスケジュールと対策に用いる書籍を紹介していきます.
「いろいろあるけど,どれを使えばいいの?」,「今の私にぴったりなのはどれ?」….悩める皆さんの参考となりますように!
国試の内容と書籍の立ち位置
まずは,国試の問題の特徴と対策に使う書籍についてみていきましょう.
国試で出題される問題の特徴
国試対策の基本は過去問で問われている部分をしっかりとマスターすることです.
というのは,管理栄養士国家試験が
①過去の問題をベースに改変したものが大部分を占めている(プール問題制)
②発表されている出題範囲(ガイドライン)から出題されている
ためです.
実際に検証してみても,非常に多くの問題・選択肢が過去に出題されたものであることがわかりました.
これらのことから,国家試験は
<過去の出題内容をしっかりカバーすること>
が鉄則だと考えています。
そのため、国試の過去問題集『クエスチョン・バンク(以下,QB)』や過去の出題内容をもとに項目をわかりやすく整理した参考書『レビューブック(以下,RB)』,読むだけで国試が解ける参考書『なぜ?どうして?』が国試合格に効果的な書籍といえます.
対策に使うもの
それぞれの書籍の特徴は以下のとおりです,組み合わせて使うとより効果的に学習できます.
この3冊に,各業者が行っている模試を組み合わせるのが国試対策の基本的な方法となります!
いつからはじめる?:第40回国試(2026年実施)受験を目指す方へ
2025年3~6月:国試がどのくらい解けるか試してみよう
来年の国試を受ける方で,この時期から国試対策をスタートしてみたい人は,
まず過去問を1年分解いてみる
のがオススメです.
「こんな時期に国試が解けるのかな?」と思うかもしれませんが,解けない問題が多くても大丈夫なんです.
じつは,今国試を解く目的は現時点の実力を把握することにあるんです.
大切なのは,解ききることではなく,
「国試ってこんな問題がでるんだ!」
「今の自分が解ける問題もけっこうある!」
「この分野は問題文で言っているのかすらわからない…」
などと自分なりに国試合格までの距離を掴むこと.
特に,6月から国試の勉強を本格的に始める*前に,
「問題文が何を言っているか分からない」レベルのものだけでも
解消しておくと,スムーズに対策を進めることができます.
たとえば,問題文に出てきた単語を教科書で調べたり,『なぜ?どうして?』で基礎から理解することがおすすめです.
*6月には問題集『QB』が発売されます!
過去問を1年分解くときは,各社の過去問題集についているものがオススメです.いま問題集を持っていない場合は,厚生労働省のHPで問題文と正解が公開されている*ので,活用しましょう!
*厚生労働省の発表している過去問と解答には解説はついていません.
【Point】
●1年分の過去問を解いて,いまの実力を把握しよう. |
💡4月 レビューブック発行:国試に問われる範囲を確認する
『レビューブック管理栄養士』の最新版が発行されます。
過去問1年分を解いた後に、分からなかったところを調べたり出題テーマの関連知識を確認したりするなど、知識を整理するのに使ってみてください。
また、『RB』は過去10年の国試の内容と関連知識を集約した参考書です。スキマ時間に気になる箇所を読み、国試の出題内容を確認しておきましょう。
出題頻度が高い分野がおすすめですよ(出題頻度の確認のしかたはコチラの記事をチェック!)
6月~『クエスチョン・バンク』発行:過去問演習と知識のインプットを並行して行う
問題集『QB』を何度も解いて解説を読みましょう.解説だけでは理解できない部分は『RB』を利用して知識を補うことが重要です.
近年の国試では,過去問と聞き方や問うポイントを変えた問題が出題されがちです.過去問を解くことで出題傾向をおさえつつ、関連する知識も一緒に覚えていくことで,実践的な知識が身に付きます.
【Point】
●『QB』の問題は解きっぱなしにしないで,解説をじっくり読み込み,知識を定着させよう. ●『RB』で関連する知識を確認 |
2025年 ~12月:苦手分野を把握して対策を始める
模試を受験した後は,自分の苦手科目や身についていない部分を必ず洗い出しておきましょう.また,『QB』を解いていく中で、よくつまずく分野も合わせてピックアップして対策しておくこともおすすめ.こうしてピックアップされた知識の穴を『RB』で調べて徹底的につぶすことで,抜け漏れが減ります.
【Point】
●模試・過去問演習で,自分の苦手を改めて確認 |
2026年 1月~ 国試直前:苦手分野の克服と暗記科目の対策しよう
1月までで把握した苦手分野を徹底的につぶすために,『QB』で過去問を繰り返し解きましょう.また,暗記で点数が取れる分野についても,知識に抜け漏れがないかを確認するために,問題を解いて関連知識をインプットしていきましょう.
【Point】
●暗記系の内容はスキマ時間の有効活用がおすすめ. |
おまけ:第41回国試(2027年実施)以降の受験を目指す方へ
次の国試受験生では無いけど,いまから国試対策を始めたい!という方には下記のような勉強をオススメします.
実際,受験生から「もっと早く勉強を始めておけばよかった……」
という声が毎年たくさん届くので,
早く始めるに越したことはないとトマトも考えています.
今はとにかく基礎固めが大事です.
基礎固めで大事なのは,丸暗記せずに根拠と紐づけて理解すること.
たとえば糖尿病の食事療法を理解するために,
糖代謝や糖尿病の病態もセットで勉強しておく,という感じです.
理由が分かると,忘れにくくなりますし,応用力がつきます.
そのため,過去問題集をバリバリ解くよりは,
授業をしっかり復習したり,
『なぜ?どうして?』*で基礎から理解したりするのがおすすめです.
「どの分野からやればいいの?」と迷っている人は
「解剖生理学」や「生化学」「病態学」
など生物っぽい内容の科目から進めてみましょう!
【Point】
●授業で習うところを中心に基礎固め.教科書・『なぜ?どうして?』で根拠から確認することで,深い理解につながります. |
未来の受験生の皆さま,いかがでしたか?
自分に合った勉強方で合格を目指しましょう!
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