【既卒受験生向け国試対策特集】

第4回:模試を受けよう

既卒受験生からしばしば
「模試って受ける必要あるのですか?」
「模試を受けた方がいいって言われたのですが,なんのために受けるのですか?」
などの質問を受けることがあります.

現役受験生のほとんどは学校で模試を受験する機会があるのですが,
既卒受験生は自分の判断で模試を申し込まなければならないため,上記のような疑問を持っている人も多いのだと思います.

結論から言うと,模試を受けることは国試合格のために必須です.

「どうして?」と思った人のために,この記事では「模試を受けることが必要な理由」「模試を受ける際に守るべきポイント」についてご紹介します.

どうして模試を受ける必要があるの?

模試を受ける理由は以下の2点です.

・今まで学んできたことを,本番の形式で発揮できるか試す場になる
・手応えや結果から,自分の苦手な分野や国試合格までの距離が分かる

模試は本番と同じ問題数や問題形式,試験時間で行われるため,自分で問題演習をするだけでは体験できない本番の感覚を味わうことができます.
実は,たとえ知識が身についていたとしても,国試の問題形式に慣れていなかったり,試験での時間配分ができなかったりすると,実力を出し切るのは難しいのです.
それではもったいないと思いませんか?本番の練習のために,模試は必ず受験しておきましょう!

さらに,結果から自分の苦手分野や合格までの距離が分かると,国試までの勉強の計画が立てやすくなります.
「この分野は苦手だから重点的に勉強しよう」「合格点まであと○点.この分野をもっと得点すれば合格点に届きそうだから,優先的に勉強しよう」
といったように,国試までに必要な勉強がきっとみえてくるはずです!
それを踏まえて勉強スケジュールを立ててみると,効率的に国試対策を進められますよ.

模試には守るべきポイントがある!

合格にグッと近づくために,
模試でおさえておきたいポイントが2つあります.

・模試は複数回受験する
・模試を受けた後は必ず復習をする

模試を受ける回数を重ねることで,本番の形式にどんどん慣れることができたり点数の推移を見て前回の受験後からの勉強が身についているかチェックできたりします.

合格者に聞いてみると,国試受験前最後の秋ごろから受け始めて,
・同じ業社の模試を3回受ける
・模試の日程が重ならなければ,複数の会社の模試を受験する
などして,本番まで,2〜3カ月に1回程度受験していた人が多いようです.

また,模試の復習は必ず行いましょう.模試は過去の国試の分析に基づいて作成されているので,復習することが国試対策につながります.

模試復習に関する 合格者からの耳寄り情報

編集部では今回も,既卒受験で合格した先輩から

・模試の復習方法
・模試の復習スケジュール

の2点について詳しくヒアリングすることができました!
先輩からの情報を編集部でまとめてみたものを順番にご紹介していきます.

模試の復習方法

合格者に聞いたところ,復習の方法には2つのポイントがあるようです.

① 間違えた問題の正しい答えを調べて,まとめる

はじめに,模試を受験した後に間違えた問題の復習をすることは必須です.
間違えた問題は
・模試の解説冊子を読む
・『RB』で該当箇所を調べる
などして,正しい内容を理解しましょう.

「正しい内容を理解して終わり」でも方法としては誤っていませんが,
より定着させるためにノートや付箋に調べた内容をまとめることがおすすめです.
実際に合格者の多くは,ノートを作ったり,調べたことを書き込んだ付箋を『RB』に貼ったりして,間違えた箇所の正しい知識を身につけられるような工夫をしていました.

ここからは,合格者が実際に作ったまとめノートをみてみましょう.
 

まとめノートのポイントは,以下の3点です!

・模試の解説冊子とあわせて『RB』も使って内容を確認し,『RB』で重要と扱われていたものは赤字・青字で記入
・国試に頻出ではないが,重要項目をおさえるうえで覚えておきたい少しひねった内容は,オレンジ字で記入し,赤字・青字のものと差をつけた
・まとめノートを作り終わった後でも,勉強していて新たに知ったことや補足したいことが出てきたら付箋に書き込んで貼っていった

まとめノートは,仕事の合間や移動時間,国試の直前に確認するノートとしても活用できたそうです.模試の復習以外にも使えるのでおすすめです.

②問題の選択肢を正文化する

間違えた問題の正しい答えを調べてまとめる方法とあわせて,「正文化」する復習方法もおすすめです.
「正文化」とは,このように模試の問題の誤っている選択肢の内容を正しく直すことをいいます.

具体的な正文化の方法はこのような感じです.
・模試の解説冊子や『RB』を使って正しい答えを調べる
・正しい答えが分かったらノートに正文を書き出す

問題1問につき選択肢の数だけの知識を身につけられるのがおすすめポイントです.
ちなみに,ある合格者は模試200問すべての選択肢で正文化をしていたそうなので,1回の模試を復習するだけでかなりの量の知識を身につけることができたそうです.

 

今紹介した2つの例を参考にして,自分が取り組みやすい復習方法を見つけてみましょう!

模試の復習スケジュール

次に,模試の復習をどのようなスケジュールで進めていけば良いかご紹介します.
模試の復習スケジュールの例はこのような感じです.

受験直後は先に紹介した方法で復習をしていきましょう.すべての模試を受験したら,
実力を身につけるために,今まで受けた模試を解き直すことがおすすめです!
合格者のひとりは,各回3周ずつ復習したそうです.自分の勉強の進み具合と相談して何周するか決めてみましょう.

また,解き直しが終わった後も,模試受験直後と同じ方法で復習しましょう.

ちなみに,模試を解き直したら「(模試を解き直しが)何回目か」と「分野ごとの点数」をあわせて記録していくのがおすすめです.
実際に合格者の例をみてみましょう.

点数を記録していくと「前回と比べてこれだけ点数が取れるようになった」ということが目で見てわかり,モチベーションにつながったそうです◎
また,得点できていない分野も把握することができ,今後の勉強の進め方の参考にもなっておすすめです.

 

 

いかがでしたか?
模試は国試対策を進めるうえで,非常に重要な教材です.
模試の受験と復習を必ずして,国試合格のために模試を有効活用していきましょう.

 

連載第5回は「過去問を使って国試対策を進めよう」です.

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【既卒受験生向け国試対策特集】
第1回:勉強スケジュールを立てよう
第2回:基礎固めをしよう
第3回:勉強を始めるなら「基礎栄養学」「人体」「臨床栄養学」から!
第4回:模試を受けよう
第5回:過去問題集を上手に使って合格しよう