【既卒受験生向け国試対策特集】

第2 回:基礎固めをしよう

第1回では国試に合格するためのスケジュールを紹介しました.
スケジュールが決まったら,さっそく国試対策をスタートしましょう!

国試対策の基本は過去問題集(『QB』など)での問題演習です.
とは言っても「いきなり問題から解き進められるかな?」と不安な人がいるかもしれません.

今回は国試対策を始める際の最初の進め方(基礎固め)について紹介します.
だれでも最初はつまづく部分が多いので,国試対策に時間がかかってしまいがちですが,
基礎が固まってくると,スイスイ勉強が進んでいきますので安心してくださいね.

 

今年,既卒受験生のみなさんにヒアリングをしてみたところ,
最初の進め方(基礎固め)として代表的な2つの方法があったので,今回紹介します.

それは,

  1. 参考書やノートで予習してから問題を解く
  2. とりあえず問題から解いてみる

です.まずは1から紹介しましょう.

1.参考書やノートで予習してから問題を解く

いきなり国試問題を解くのが不安な人は,まず参考書やノートで知識を整理しましょう.
参考書ならたとえば『レビューブック』(『RB』)『なぜ?どうして?』シリーズが基礎固めには最適です.

 

参考書『レビューブック』を使った基礎固め

『RB』は国試の出題範囲を1冊にまとめ,過去10年分の国試で問われた内容が分かるように
印(青字や国試の番号)をつけた参考書です.

まずは勉強したいテーマの全体像や,
そのなかで「どこが国試に出るのか」を把握するのにピッタリの本です.
『RB』のページを読みながら,自分のことばでまとめ直したり,
大事なところにマーカーや付箋を貼ったりする勉強をすると,国試を解くための基礎は十分身につきます.

参考書『なぜ?どうして?』を使った基礎固め

『RB』はコンパクトな分解説がシンプルなので,「もっとやさしい解説が読みたいな…」と思ったたテーマは『なぜ?』を活用するのがお勧めです.

『なぜ?』は国試に出るテーマがストーリー仕立てになった参考書です.会話形式なのでスラスラ読めるうえに,イラストもたっぷり.初学者の基礎固めや苦手な科目の克服で特に力を発揮します.

『なぜ?どうして?①基礎栄養学』(第4版より)

こうした,参考書での基礎固めをしてから国試を解く方法は,少し時間はかかるものの、しっかりとした土台を作って安心して国試を解ける(アウトプットする)という着実な方法です.

全部の科目でやる場合は,しっかり勉強時間を確保することが必要になりますので,苦手な科目を中心にこの方法を活用するとよいでしょう.

また,この方法で基礎固めができたと思ったら,
なるべく早く過去問にチャレンジしてみてください.

というサイクルを目指しましょう.

 

2.問題から解いてみる

最初から国試の問題を解くのに抵抗がない人は,
問題を解きながら基礎固め」することをお勧めします.

実際の国試を解いてみると,意外とすんなり解ける問題もあれば,
まだ太刀打ちできない問題もあることがわかるはずです.
まずは自分がどの程度国試を解けるのか,どの科目・どのテーマが解けないのかを把握しましょう.

そして解けない問題が多い科目・テーマについて,基礎固めの勉強をしていきましょう.

既卒受験生のなかには「QBに書いてあることをまとめ直す」という方法で
QBを解きながら基礎固めをしていた方もいました.

QBを解いて特にわからなかった・整理したいところを,ひたすらノートにまとめていったそうです.
まとめる過程で知識が入っていくので,2回目に問題を解くときがラクになりますよね.

先にQBを解くこの方法は,実際の問題を用いて自分がどのくらい理解しているかを確認できるため,
1の方法より効率的に勉強を進めることができます.

また,国試を一度解いているため,覚えるべきポイントを意識して
基礎固めができるのも利点といえます.

 


今回は,国試対策の始めにおこなう「基礎固め」についての紹介でした。
ぜひ自分に合った方法で,国試対策のスタートを切りましょう!

 

 

いかがでしたか?

次の第3回のテーマは
「勉強を始めるなら,「基礎栄養学」「人体」「臨床栄養学」から」
です.お楽しみに!

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【既卒受験生向け国試対策特集】
第1回:勉強スケジュールを立てよう
第2回:基礎固めをしよう
第3回:勉強を始めるなら「基礎栄養学」「人体」「臨床栄養学」から!
第4回:模試を受けよう
第5回:過去問題集を上手に使って合格しよう