【既卒受験生向け国試対策特集】

第5回:過去問題集を上手に使って合格しよう

国試に合格するためには,過去の問題演習が必須となります.
では、「過去問題集の活用の仕方」で合否が大きく分かれることはご存知でしょうか.
問題集を買って国試までコツコツと問題を解いていく際に,
いくつかのポイントを押さえることで合格にグッと近づくことができるんです.

そのポイントはこの2点です!

・数年分の過去問をまるごと解いてみる
・過去問を解いた後は必ず解説で復習する

この2つのポイントは,これまで既卒受験生で国家試験に合格した方たちの中にも
実践していた方が多かったものでした.合格者の声も交えて詳しくご説明していきます.

 

ポイント1:数年分の過去問をまるごと解いてみる

問題集は科目別に分かれているものが多いですが,ぜひ一度,1年分の過去問200問を通しで
解いてみて下さい.

※問題集『クエスチョン・バンク』は巻末の付録で最新の国家試験200問が通しで演習できるようになっています.

過去問を通しで,またできれば数年分解くと,
国試がだいたいどのような試験なのかという全体像を掴むことができます.
具体的には

・科目ごとの問題配分がわかる
・毎年出題されるテーマがある
・ほぼ同じ選択肢の問題に遭遇する

ことに気が付くと思います.

こうして国試の国試の頻出テーマや,比重の高い分野を分かったうえで,
勉強の優先順位をつけられると,より効率良く国試対策を進めることができます.

また,「選択肢の内容や順番だけがわずかに違う」といった類題が意外と多いことがわかるはずです.
頻出の内容をしっかり押さえておくと,
本番で出会ったときに「この問題,前に見たことがある!」と分かって,安心して解答できることにもつながります.

加えて,本番と同じ200問を同じ制限時間でひと通り解いておくと,
どの問題にどれくらい時間をかけるべきか把握することができます.

ちなみに模試は国試よりも難易度が高いことが多いため,
過去問を解く方が本番さながらの体験ができます.

ポイント2:過去問を解いた後は必ず解説で復習する

第4回で模試の復習について話しましたが,過去問演習でも復習がとても大事です.
基本的な復習方法は模試と同じですが,
ここでは,合格者から聞いた過去問の復習方法をご紹介します.

過去問の解説を読んで理解できなかったときは『QB』に載っている類題の解説を読んでみることがおすすめです!
『QB』は解説が丁寧だったりイラストがあったりして分かりやすいので,
過去問の解説を読んでも分からなかった問題も『QB』の該当箇所の解説を確認したら理解できました.

このように過去問題集に収録されている解説やまとめを活用するのが効果的なようです.

また,過去問の復習スケジュールを立てることも重要です.
合格者からのインタビューをもとにした,
過去問の復習スケジュールの例はこのような感じです.

ちなみに毎年の受験生アンケートなどから,
合格者の多くが5年分の過去問を解いていることがわかっています.

国試前の冬ごろからを目安に,
1年分解く→復習→別の1年分を解く→復習…を繰り返して,
まずは5年分の過去問を解いてみましょう.

5年分の過去問を解き終えたら,それらの過去問を何度も解き直してみましょう.

ちなみに,合格者の多くは最低でも「3周」は解いているようでしたが,
自分の勉強スケジュールと相談しながら,
「3周」を目安に,どれだけ復習するか考えてみるのがおすすめです.

いかがでしたか?

この記事の内容を参考に,過去問を上手に活用して国試合格を手に入れましょう!

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【既卒受験生向け国試対策特集】
第1回:勉強スケジュールを立てよう
第2回:基礎固めをしよう
第3回:勉強を始めるなら「基礎栄養学」「人体」「臨床栄養学」から!
第4回:模試を受けよう
第5回:過去問題集を上手に使って合格しよう