【QB2023-24】ここが変わった!改訂ポイント
最新国試(第37回)200問分の解説を追加


6月15日発売の最新版『クエスチョン・バンク2023-24』では、令和5年2月に行われた最新(第37回)の国家試験200問の問題と解説を全問収録しています。
第37回国試は例年に比べて合格率が下がっており、受験生の多くは「難しかった」という印象を抱いたようです。
国試分析を徹底的に行っているメディックメディア栄養編集部としては、そんな第37回国試こそ、『QB』の解説で勉強してほしいと考えています。

『QB』の解説をおすすめする理由

おすすめする一番の理由は、「『QB』で勉強すると国試が解けるようになるから」です。
実際に、過去の国家試験がどれくらい解けたのかを検証した際には、毎年7割程度の問題に対応できていたという結果が出ました。

▼国家試験200 問のうち,『QB』でどれくらい解けるのか*1 ~ 3

*1 問題の正答選択肢の正誤を判断できるような記載がある場合,もしくは,消去法で正答選択肢を選ぶことができた場合に,「問題が解ける」と判定しました.
*2 第34 回国試は『QB2020』,第35 回国試は『QB2021』,第36 回国試は『QB2022』でそれぞれ検討を行いました.
*3 掲載問題の解説だけではなく,基本事項や語句説明中の情報を含めて検討を行いました.
*4 第34 ~ 36 回の3 年分のデータを平均して算出しています.

なぜ、国試が解けるようになるのかというと、『QB』の解説は

①選択肢ごとに「なぜ正解(もしくは誤り)なのか」が書かれていること
②新しく出題されたり、受験生が解答に迷ったりした問題に【基本事項】や【語句説明】を追加していること

にこだわって作成しているからです。
第37回国試についても、①②のポイントで丁寧に解説を作成したので、そのなかの一部を紹介します。

第37回の解説をみてみよう

①選択肢ごとに「なぜ正解(もしくは誤り)なのか」が書かれている

問題集の多くは、誤った選択肢の内容を正しい内容に直した文章(いわゆる正文)を解説として掲載しています。一方で『QB』は、正文に加えて出題されたテーマの周辺知識も記載しています。次の問題を例にみていきましょう。

第37回(2023年)28番

肝疾患の検査に関する記述である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.
⑶ 肝硬変では,血清コリンエステラーゼ値は上昇する.・・・×
⑸ NASH の確定診断には,肝生検が必要である.・・・

しかし、受験生の選択率をみてみると、選択肢(3)が53.5 %、(5)が28.3%と正解を選んだ受験生が少ない結果となりました。
このことから、多くの受験生が迷った問題と言えます。この問題の解説をみてみましょう。

②問題に応じて【基本事項】や【語句説明】を追加している

新しく出題されたテーマに関する問題

過去10年の中で初めて出題された老年症候群の評価方法の問題です。

第37回(2023年)94番

老年症候群にみられる症候と,その評価法の組合せである.最も適当なのはどれか.1つ選べ.
⑴ 嚥下機能障害・・・BI(Barthel Index)
⑵ うつ・・・DESIGN-R®
⑶ 褥瘡・・・FIM
⑷ 転倒・・・RSST
⑸ 認知機能障害・・・MMSE
出題された以外の評価方法についてもある程度おさえておいた方が良いと判断し、以下の表を追加しました。

受験生が解答に迷った問題

近年、国際栄養分野で「発育阻害」「消耗症」「栄養不良の二重負荷」といったキーワードがたびたび出題されますが、似たような概念が登場するため、受験生の多くが解答に迷ってしまうようです。

第37回(2023年)140番

開発途上国における5歳未満の子どもの栄養状態に関する記述である.最も適当なのはどれか.1つ選べ.
⑴ 過栄養の問題は,みられない.
⑵ 低体重は,身長別体重で評価される.
⑶ 発育阻害は,年齢別体重で評価される.
⑷ 消耗症は,年齢別身長で評価される.
⑸ 低栄養の評価指標として,WHOのZ スコアがある.

そこで第37回国試の解説では紛らわしい概念を比較して確認できるように、表を作成しました。

このように解説やまとめを手厚くすることによって、幅広く知識を身に付けることができるので、初めてみる問題にも対応できるようになります。
難しくなったと言われる第37回国試を『QB』の解説で解いてみてくださいね。