国試まであと2か月を切りました.
過去問題集での問題演習や,模試の経験を重ねたことで,
「給食経営管理論は得点源になってきた!」「栄養教育論はまだ苦手だな」などと,
科目別の得意・不得意が見えてきます.
この記事では編集部が長年集めた受験生たちの声や,受験生の回答結果を独自に分析した結果から見出した,
国試出題9 科目と応用力試験についての攻略法を紹介します!
どの科目にもちゃんと対策のポイントがあるので,まずは苦手な科目だけでも攻略法をおさえましょう.
臨床・栄養学系の攻略法その① 2・4章
まずは国家試験の中核となる臨床・栄養学系の4 つの科目について解説します.
これらの章を攻略するポイントは,
「関連している章を意識して勉強すること」です.
特に2 章と4 章は,5 章と7章を解くうえでの土台となる科目なので,先に固めておくとよいでしょう.
2章:人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
ポイント1:“ 正常な” 人体の構造と機能を理解しよう
2 章で出題される問題は,生化学や解剖学,生理学といった基礎的な内容がその大部分を占めます.
これらは,「“ 正常な” 人体の構造と機能」といえます.
それ以外の問題では「疾病の成り立ち」が問われています.
疾病という“ 異常な” 状態や,なぜこの治療法を行うのかなどを理解するためにも,
まずは人体の正常な状態をしっかりと理解しましょう!
ポイント2:臨床栄養学を意識して勉強しよう
「疾病の成り立ち」では,病態や診断,治療までが問われますが,7 章の臨床栄養学では,同じ疾患でも栄養ケアについて問われます.
科目が違うからといって別々に勉強するのではなく,
「原因はこれで,病態はこう.治療にはこの薬を使うから,栄養管理の面で気をつけるべきことは…」
とつながりを意識して勉強するとよいでしょう.
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4 章:基礎栄養学
ポイント1:栄養素ごとの知識を整理しよう
4 章では,消化・吸収,代謝といった生理学・生化学的な内容が,「栄養素」を主題にした問題として問われます.
エネルギー産生栄養素,ビタミン,ミネラルなどの主要な栄養素について,知識を整理しておくことが重要です.
「人体」を中心とした2 章の視点とは異なります.
どちらかを優先するのではなく,同時に確認していくことがおすすめです.
ポイント2:複雑な代謝の流れは,図に描いて整理してみよう
国試で問われる代謝の問題は,複雑だと感じる人が多いことでしょう.
過去問などで問われた選択肢の内容を覚えようとしても,文字だけだとなかなか覚えられません.
そんなときは,図に描いて整理してみるのがおすすめです.
教科書や参考書にはすでに図として載っていますが,自分で実際に描いてみることで,
一方向の反応だけではなく相互に作用している栄養素・物質などに気づくことができます.
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いかがでしたか?他の科目の対策方法も合わせてチェックしてみてくださいね。